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金澤義春物語第7部・ホームレス対策を急げ(エピソード6からの続き)

自腹を切って1時間千円


 条件は、月10回程度、日当は3時間で3千円、とりあえず10人で“部隊”を編成して早速とりかかった。
 と同時に、われわれ大通り会は、日本チューインガム協会(重光武雄会長)と話し合いの場を持った。
 私とて、単なるわからず屋ではない。チューインガムの効果も、口臭予防ばかりではなく、唾液分泌の促進、消化促進、虫歯予防、ガン予防、歯周病予防、脳の活性化、眠気防止、ボケ防止、学習効果のアップ、精神安定、花粉症の症状緩和と多方面にわたっていることは承知している。




 問題は、吐き捨てるか、吐き捨てないかである。吐き捨てない簡単な方法は“呑みこんでしまう”ことだが、さて、現状ではそうはいかない。
 私は、
 「メーカーが早く呑みこめるガムを開発することだ」  と申し入れたが、このことは話し合いの中で取り上げられ、将来的に検討することになった。
 さて、現実的にはどうするかだが、これも私のアタマの中には具体的な案があった。メーカー側は、とりあえず
 『環境美化委員会』  なるものを設け、防止キャンペーンの強化や清掃隊設立の検討を急ぐという姿勢を示したが、この清掃隊設立という点で、私はシメタと腹の中で叫んだ。



 「その清掃隊は、ぜひホームレス諸君を隊員としてやってもらいたい!」
 そして、さらに、私は言った。
「よく見てもらいたい!いま現実に、彼らがやっているではないか、一生懸命やっているではないか。ガム公害はいまや全国的だ。この案を実施したら、一挙両得、国はきれいになり、ホームレスはなくなる!」
だが、残念ながら、この声は具体化しなかったのである。

エピソード8に続く
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